実績
淡路島のゲストハウス I様邸
- 建築地:
- 兵庫県淡路市
- 構造/規模:
- 木造/平屋建
淡路島のゲストハウス I様邸
淡路市の市街地から少し離れた丘陵部にあるI様邸は、独立して最初の仕事です。
お施主様は代表と旧知の仲であり、大工仕事を良く見知って頂いたこともあってご依頼を頂き、築100年以上の茅葺母屋の横にあった「牛小屋」を解体、来客用のゲストハウスを新築しました。
I様邸では月に1回定期的に勉強会を開催されており、遠方から来られる方が気兼ねなく宿泊出来るように、また平屋であっても広く使えるようにと、ロフトのある空間をご希望されました。このため、ロフトにも畳を敷き、来客数が増えた場合でも宿泊の対応が出来るようにしています。ロフトの下は物置用のスペースですが、来客スペースと壁で仕切り、出入り口も別々に設けたので、それぞれの部屋を独立して使うことが出来ます。
建物の入口の敷石には、かつての牛小屋で使っていた「閂(かんぬき)」をかけるための石を再利用して、往時の記憶を少しだけ残しました。
敷地は野島断層が近く、阪神淡路大震災の際には激しい揺れに見舞われました。近隣の家屋が地震時に倒壊した事もあって、柱に厚貫を入れて、柱同士が手を繋ぎ全体で支えるような構法を採用しました。使用した木材はすべて兵庫県宍粟市産で、主要構造材・化粧材ともに杉材を使っています。